終末期に入っていくと、どういう変化が身体に現れるのだろうか?
「ほとんどの人は食事の量が減ってきます。食べられないか、食べたくないかのどっちかで、モリモリ食べながら亡くなっていく人はいません。食べないから死ぬのではなく、死ぬから食べなくなる。そういう状態になったら家族の我慢のしどころで、無理に食べさせようとしないでください」
食事が苦痛になっている人に、「栄養が足りなくなる」「がんばって食べなきゃ死んじゃう」と焦って無理に食べさせようとするのは、本人にとっては拷問のようなもの。飲み込む力も衰えているので、誤嚥性肺炎になる。
「誤嚥性肺炎は病気ではありません。弱って飲み込んだり、痰を出したりする力もないような亡くなる前の人に、無理に食べさせようとしたことで至る状態です。死なせてあげましょうよ、そこまで生きられたのだから」
食欲は元気な人の健康指針。病気や老化で活動量が減って筋力が半分になったのならば、体重も半分にしたほうが動けるという見方もあるという。
やせてガリガリの身体になった萬田さんの患者はむしろ、亡くなる直前まで歩いているそうだ。食べられなくなっていくのは、亡くなるために身体から余分な荷物をおろしているようなもの。確実に死に向かっているサインであり、自然な生命の営みだ。
自宅で「自分らしい死」を迎えるための《3つのチェックシート》
長い老後の三大恐怖「痛み・寝たきり・認知症」を遠ざけて、病院ではなく、住み慣れた自宅や終の住処の施設で穏やかな最期を迎えたい。そういう人たちのために、自宅で自分らしい死を迎えるためのチェックポイントを3段階に分けて紹介しよう。


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