マツダは「ロードスター」継続で大きな課題であった騒音規制の「国連規則フェーズ3」をクリア。特別仕様車「PS(ピュアスポーツ)」を筆頭に、6月からの商品改良モデルを展開している。その販売は順調だ。
この改良を受けて、さらにその先にある次期ロードスター(通称NE)の方向性が薄っすらと見えてきた。それは、「NAへの原点回帰」である。
静岡県内の山間部で行われた、ロードスター商品改良に伴う報道陣向け試乗会に参加した。
以前にも、この場所でロードスター商品改良に関する試乗会が行われており、また今回は商品改良前の各種グレードが比較車両として準備されていたため、新たに導入された技術をしっかり検証することができた。
加えて、横浜市内から試乗会場まで往路で「ロードスターRF」の「RS」、復路では「マツダスピリット レーシング・ロードスター」をドライブ。マツダがそれぞれのモデルやグレードで丁寧にセッティングしていることを改めて実感できた。
今回の「騒音規制対応」とはどういうものか?
今回の商品改良の目玉は「騒音規制」対応だ。欧州ではここ数年、スポーツカーやスポーティSUVが騒音規制対策のため、純エンジン車の販売継続を断念、あるいはEV化する動きが出ている。ロードスター存続について危惧する声も、ロードスターファンの間でささやかれていた。
実際のところロードスターの騒音規制への対応はどうなっているのか。試乗会場でマツダ関係者と意見交換をしたときに提示された資料に沿って、話を進めたい。
まず車外騒音には、「環境規制」と「安全規制」がある。前者は通過騒音規制であり、後者は警音器音量規制や最小騒音規制などが対象となる。
このうち、今回の商品改良で焦点となったのは通過騒音規制のほうだ。
具体的には、国連法規のR51-03、SAE(米自動車技術会)、また中国の国家基準(GB1495)などで、規制値を見ると国や地域で違いがある。


※ログイン後、コメント入力が可能です。