今回、ロードスターの変化を象徴する特別仕様車が誕生している。その名も「PS」だ。
前後スプリングレートを上げて、ダンパー(ショックアブソーバー)の縮み側をソフトな方向に。さらに、タイヤ特性に対応してパワーステアリングを介して感じるハンドル操作感にも手が加えられている。
走り味としては、クルマ全体がこれまで以上に軽く感じ、またコーナリングではどんなライン取りをしてもフラットライド感があって、クルマの動きの先読みがしやすい。だから、疲れない。
次期NEに望まれる、さらなる「原点回帰」
そんなPSと新外装色のジンクグリーンメタリックを世界初披露したのが、今年5月末に開催された「軽井沢ミーティング」だった。
ロードスター担当の齋藤茂樹主査はその際、「(騒音規制をクリアしたことで)当分、NDでいける」と、今年で12年目を迎えたNDのさらなる継続に自信を見せた。
一方「今日は(次期ロードスター開発を踏まえて商品企画担当の)プランナーたちが皆さんの声を聞く」ともコメントしていた。
そこで今回、軽井沢ミーティングでどんな声があったのかを齋藤主査に聞いてみたところ、「原点回帰してほしいという声が一番多かった」という。
そもそも、NDの開発ではNAへの原点回帰に注力し、ND開発に携わる多くの人がNAに徹底的に乗って、ロードスターらしさを深掘りしたという歴史がある。
次期ロードスターに対するユーザーの思いは当然、人によって違いがあるものの、長くロードスターに乗ってきた人ほど、NAのようにシンプルな装備を望むという。
齋藤主査は最近、マツダ関連施設でイギリス・オースチン「ヒーレー」を見つけたそうだ。NA開発などの比較車両として、当時マツダが購入したものだ。齋藤主査はこのクルマを見て「ライトウェイトスポーツとはこうあるべきではないのか」と、極めてシンプルな装備に感心したという。


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