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モスフードサービスが和食「おぼんdeごはん」のBYOを111億円で買収…脱ハンバーガー依存で描く新たな成長曲線

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モスフードサービス
国内のモスバーガーは8月末時点で1307店舗。そのうちFC店舗が97%を占める(編集部撮影)

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平日のお昼時、東京・大手町にある店舗は、周辺のオフィスで働く人々でめまぐるしく客が入れ替わっていた。店頭にあるタッチパネルで注文を済ませ、カウンター席に着くと、商品が運ばれてくる。

店舗名は「だし茶漬け えん」。主に魚介類を使用したお茶漬けを、1000円前後の価格で提供している。ごはんが入ったどんぶりとだし、小鉢2皿、漬け物がセットになっている。

運営するのは「ビー・ワイ・オー」(BYO)。だし茶漬けだけでなく、同じ「えん」の屋号を持つ居酒屋や和食業態、定食の「おぼんdeごはん」など多数のブランドを持つ。日本で初めて「和食居酒屋」という業態を生み出した。2026年6月末時点で130店舗を運営。26年3月期の業績は売上高183億円、営業利益5.3億円だった。

ビー・ワイ・オーの中心業態となっている定食カフェの「おぼんdeごはん」(編集部撮影)

そのBYOを7月末に買収したのが、ハンバーガーチェーン大手「モスバーガー」を運営するモスフードサービスだ。国内独立系プライベートエクイティファンドのクレアシオン・キャピタルなどから111億円で取得した。BYOの26年3月期での純資産は33億円で、一過性費用等を調整した実質的な収益力を示す調整後EBITDAは12億円。安くはない買収額だ。

全社売り上げの81%が国内モスバーガー事業

モスの狙いは「モスバーガー一本足打法」からの脱却にある。足元の業績では国内モスバーガー事業への依存度が高い。26年3月期の売上高1027億円に占める同事業の売上高は839億円。全社売り上げの81.7%を占める。

「モスバーガー」などの定番商品に次ぐ、国産牛を100%使用した「とびきりバーガー」のヒットもあり、国内モスバーガー事業は既存店客数、客単価ともに好調が続く。一方で、シンガポールや香港など海外事業で不採算店舗の削減もあり、全社売り上げに占める国内モスバーガー事業の割合は徐々に増している。

モスバーガーが業績のほとんどを占める「一本足打法」はリスクが大きい。特に牛肉や小麦粉など特定の食品への依存度が高いハンバーガーチェーンは、食材仕入れ価格の高騰などの影響を受けやすい。

和食業態であれば、コメを使用したメニューが多く、魚介類などさまざまな食材を使用している。中心の食材がハンバーガーとは異なるため、リスクヘッジもできる。

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