自身の出自にうっすらと疑問を抱いてはいたものの、養子という話は晃子さんにとって大変な衝撃でした。激しく混乱しましたが、相談できる相手もおらず、「1人で随分、暴れた時期もあった」といいます。
両親がずっと真実を伝えてくれなかったことへの失望。菊田氏がしたことに対する怒り。幼少期から感じてきた家族に対する疑問への納得感――。言葉にしがたいたくさんの思いが、晃子さんのなかで渦巻いていました。
父親と似ているのはなぜ?
自分が養子とわかったとき、晃子さんの頭に浮かんだ最大の疑問は「だったら、なぜ自分はこんなに父親と似ているのか?」ということでした。今もこの「ハテナが消えない」ままです。
晃子さんはお父さん似で、いろんな人から「そっくりだね」と言われて育ってきました。父方の従姉妹とも似ており、うち1人とは今でも間違えられることがあるほどです。だからずっと「父親は(実の)父親」だと思っていたといいます。
「もしかしたら、私は父親が誰かに産ませた子なのかもしれないって。私と母親は考え方が全然違うし、気も合わなかったので、『この人は親じゃないから』と思ったほうが楽でした。だから、母親は違うけれど、父親は父親なんだろうなと思っていて……」
でも、晃子さんが養子だとすれば、母親だけでなく父親とも血縁がない可能性が高まります。


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