そしてもう一つ、決めるときのルールを添えました。
「60%の確信で決めていい」
チェスの世界には「ファーストチェス理論」というものがあります。5秒で考えた手と、30分かけて考えた手は、86%が同じ手になる、という経験則です。孫正義氏が実践していることでも知られています。
長考しても、結論はほとんど変わらない。なのに私たちは、100%の確信が持てるまで決められず、決めないまま日々を過ごしてしまいます。
日曜の夜の口ぐせが変わった
3カ月後、佐々木さんはこう言いました。
「なんというか……日曜の夜に『あーあ』って言わなくなりましたね」
彼が無意識に呟いていたのは、この「あーあ」でした。ため息の形をした、諦めの言葉です。
こころは、言葉を食べて生きています。「あーあ」を食べ続けたこころは、「あーあ」の形になっていきます。逆もまた同じです。
佐々木さんはその後、社内公募に自分から手を挙げました。通るかどうかは、正直わかりません。でも本人はこう言っていました。
「通らなくてもいいんですよ。自分で出したっていうのが、なんかいいんです」
これが、花が咲くということです。
自己肯定感は、生まれつきでも、年齢で決まるものでもありません。何歳からでも育て直せます。50代からでも、60代からでも遅くない。
まず今日、ひとつだけ、自分で決めてみてください。
(事例は複数のカウンセリング事例をもとに再構成したものです。個人が特定されないよう、年齢・性別・状況等を変更しています)



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