有料会員登録
ライフ

「マナー違反じゃね?」 映画館、フェス、一口馬主… 日本各地で「マナー警察」が増殖し「マナー論争」が頻発する文化論的理由

7分で読める
映画館のマナー違反
離席、私語、ポップコーンの咀嚼音… 映画館でのマナーをめぐる論争が後を絶ちません(写真:Fast&Slow/PIXTA)
  • 境 治 メディアコンサルタント

INDEX

先週、筆者のXのタイムラインが連日「映画館のマナー」で沸いていた。発端は、9月6日夜に投稿された、1つのポストだったようだ。

映画のエンドロール中にスマートフォンを操作した客がいてトラブルになり、スタッフを交えて話し合いになっていた、という目撃談である。「おとなしくできないなら映画館に来ないでほしい」と続けて、賛否両論が巻き起こった。

そこから、離席、私語、ポップコーンを食べる音、笑い声などへと批判の火種が広がった。これに対して「マナー警察だ」という反発も強まり、論争は枝分かれしながら1週間ほど続いた。

風物詩と化した「映画館のマナー論争」

映画館のマナー論争が起きたのは、これが初めてではない。昨年は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』と『国宝』のヒットのさなかに、同様の苦情がSNSに殺到した。もはや、定期的に訪れる風物詩に近い印象だ。

私も昔ながらの映画ファンなので、「映画館のマナーが悪くなった」と嘆きたくなる。だがそれにしても、同じ論争がこれほどまでに定期的に繰り返されるのはなぜなのか。

日本映画製作者連盟の「日本映画産業統計」によると、2025年は史上最高の映画興行収入を記録した。前述の2作がメガヒットとなり、観客動員に貢献した影響が大きい。

今年の夏は『トイ・ストーリー5』『キングダム 魂の決戦』『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』『Michael/マイケル』がそれぞれ大ヒットとなり、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が予想外の興収を叩き出している。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数