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ライフ #中たんぺいのまんぷくウェルネス

「廃墟ホテル」「土産店ゼロ」の寂れた温泉街にある《予約殺到》の旅館…あの有名飲食チェーンが営む"山奥宿"が人気の訳

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老神温泉 ぎょうざの満洲
群馬県で最も人口の少ない市の山奥に、ある人気チェーンが手掛ける《予約殺到》の宿がある(写真:筆者撮影)
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温泉の掃除にも力を入れている。開業以来、毎日、夜中にお湯を全部抜いて、清掃した上で新しいお湯を入れているという。

「長い間、地元のベテランスタッフさんが担当してくださっていて。とても支えられていると感じます」

オペレーションの改善により客数も増加

東明館は2024年に大規模な改装を実施した。作務衣の受け渡しをセルフ方式に変更し、グループ客が宿泊する部屋にはベッドを設置。フロント業務の効率化を図りつつ、宿泊客の快適性も向上した。

「もともとすべての部屋で布団はお客様に敷いていただいていました。改装後はベッドの部屋が増えたため、その手間はなくなったと思います」

さらに予約に関するオペレーション面も改善している。改装前は2カ月前の10時から受付を行っていたが、午後まで電話が鳴り止まない日があったという。「電話がつながりにくい」という不満もあり、現場のスタッフの電話を受ける工数も多かったため、予約業務を本社で担うようにした。

「予約システムも導入しました。また、インターネットでは3カ月前から予約できるようにしたんです」

東明館を改装した結果、宿泊客の数は約20%増加した。チェーン店のような安心感と本格的な温泉を楽しめる旅館は家族層からの人気も高く、土日や夏休みなどの長期休暇には幼い子どもを連れた宿泊客が多いそうだ。筆者が宿泊した際も夕食にぎょうざの満洲を楽しむ家族グループが数組いた。

東明館の宿泊者数の約7割が埼玉県民だ。その理由は東明館のポスターやパンフレットをぎょうざの満洲の店舗に置いている影響が大きいからだという。また、老神温泉は、東京・練馬から関越自動車道を利用して車で約2時間。都心からも比較的アクセスしやすい温泉地だ。身近な旅行先として訪れやすいのだろう。宿泊費が年間を通して一定で変わらないのもありがたい。

現在、旅館やホテルの価格が高騰し、旅行へ行きにくい時代になりつつある。ほどほどの宿泊価格で安心感と快適性が高く、首都圏から近い距離にある東明館。その需要はますます増えていくのではないだろうか。

後編:バブル期は「芸妓80人」「ストリップ劇場」の大繁盛→《大型ホテルは廃墟》に…年間30万人が来た温泉街の現在地

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