有料会員登録
キャリア・教育

「脳は年をとると縮む」という常識を覆す 最新研究によって裏づけられた、効果的に《脳を育てる》運動習慣プログラム

6分で読める
運動は気分を改善するだけでなく、脳そのものを物理的に変え得るという(写真:8x10/PIXTA)
2/3 PAGES

大切なのは、強い運動を1度おこなうことではなく、無理のない有酸素運動を継続することです。歩く時間を少し速歩きに変えるだけでも、習慣化への第一歩になります。そしてこの知見が強く示唆しているのは、運動は「疲れてからでも追い込むもの」ではなく、「脳を育てる習慣」として、「睡眠を削らずに継続するもの」だという視点です。

睡眠中に脳は老廃物を除去し、記憶を整理・定着させます。睡眠を犠牲にして運動時間を確保しても、その恩恵の多くを相殺してしまいかねません。運動した日ほど、回復までをひとつのセットと考えましょう。休息を確保することで、次の運動も無理なく継続しやすくなります。

回復力をつくることは、運動と休息を天秤にかけることではなく、両方を丁寧に守ることなのです。

(出所:『科学的に証明された 頭のいい人が習慣にしている 学び方の戦略』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

筋トレは実行機能の改善にも役立つ

最近、優先順位がうまくつけられない。何かを判断するのに、以前よりも時間がかかる。こうした変化は、脳の「実行機能」が落ちてきているサインかもしれません。

実行機能とは、計画を立てたり、邪魔な情報を無視したり、複数の選択肢のなかから正しいものを選び出したりする、脳の司令塔のような働きのことです。そしてこの力が、筋トレによって改善し得るという研究が注目を集めています。

ブリティッシュコロンビア大学のリウ=アンブローズらは、バンクーバーに暮らす65〜75歳の女性155名を対象に、12カ月にわたる無作為化対照試験をおこないました。参加者は3つのグループに分けられ、「週1回の筋力トレーニング」「週2回の筋力トレーニング」「週2回のバランス&ストレッチ(対照)」のいずれかを1年間続けました。

実行機能の測定には、ストループ・テストという認知課題が使われました。これは、「赤」という文字が青いインクで書かれているとき、文字ではなく色の名前を答えさせるテストです。脳が「わかっていること」と「実際に見えること」の矛盾を処理しなければならず、判断力や注意のコントロールを鋭く測れる課題として広く使われています。

3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数