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「何がなんだかわからない今の市場」の「正体」とは……「21世紀最大の金融危機」が目の前に迫っているといっても過言ではない

17分で読める
アメリカは24日にイラン経済を孤立させる計画の詳細を発表するという。だが世界の債券危機は深刻。ベッセント財務長官の心中も穏やかではないはずだ(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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いったい市場はどうなっているのか?

バブルなのか、バブルは崩壊したのか、金利は上がるのか、下がるのか、ドルは安いのか、高いのか、円はどうなるのか。

わからない。今の市場は、何が何だかわからない。行く先も、五里霧中だ。

いろんな人がいろんなことを言っている。そして、それらは、ほとんど間違っている。しかも、専門家といわれる人々の言うことほど、間違っている。なぜか。それは、「ポジショントーク」という言い方もできるが、正確に言えば、専門家には、自分の領域、専門分野のロジック、理論、学派というものがあり、それに沿った話し方、議論展開、予測しかできない、あるいは、ついしてしまうからである。

このような問題を解決するために、今回は、ともかく、事実だけを整理して、願望シナリオは1ミリも入れないように徹底し、虚心坦懐に、現実を透視し、将来を見る足掛かりの議論をしたい。

世界中で国債価格が大きく下落

まず、もっとも重要な債券市場、国債市場である。債券、為替、株式で、まず分析する必要があるのは、債券である。なぜなら、債券は理屈、株は欲望を表しているからである。為替は両者を含む。

さて、その債券市場は、世界中の国債価格が大幅に下落している。継続的に下落を続けている。日本では、10年物国債の利回りが、8月18日に一時2.95%台に乗せ、1996年以来30年ぶりの水準となった。ゼロ金利を続けてきたから当然という見方もあるが、ここ10年の利回りの推移のグラフを見ると、右肩上がりであるだけでなく、下に凸、要は、弓なりになっている。これは、もし株式市場で、このようなグラフの形を見れば、加速度がプラス、つまり、上昇率が増加しているこの形は、バブルであることを意味するが、国債としては、「暴落」が加速していると言える。

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