有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

静岡のソウルフード《のっぽパン》突然の生産終了、ファンは「やめないで」の横断幕で…人気パンが9カ月で復活した舞台裏

10分で読める
のっぽパン
定番から個性派まで、さまざまな味がそろう「のっぽパン」(写真:筆者撮影)

INDEX

「のっぽパン」は、34センチの細長いコッペパンにクリームを挟んだ、静岡県東部のご当地パンだ。1978年の発売以来、半世紀近く地域の人々に愛されてきた。これまでに発売した味のバリエーションはなんと200種類を超える。

毎月2回行われる「工場直売市」に訪れファンに聞いてみたところ、一番人気は発売当初から変わらない「クリーム味」だった。「冷凍してから焼いて食べるとおいしい」と教えてくれる人もいた。

暮らしに溶け込んでいるため、地元を離れて初めて、他県では売っていないと知る人も多いようだ。県外で暮らす家族にわざわざ送る人もいるという。

こんなふうに、根強い人気を誇るのっぽパンだが、店頭から姿を消していた時期がある。2007年に一度生産を終了しているのだ。その際には、ファンが自主的に「さよならのっぽパン」というイベントを開き、最後の出荷を見送ったという逸話が残る。

そんなにも愛されるご当地パンが、なぜ一度消え、どうやって復活したのだろうか。

トレードマークは「名前も性別もない」キリン

のっぽパンが生まれたのは1978年。今からおよそ半世紀前のことだ。誕生の背景には諸説ある。「九州で長いパンが人気らしい」という噂が広まり、それをヒントに開発が始まったという説もあれば、社長が「さくら棒みたいな長いパンができたらいいな」と考えたという説もある。さくら棒とは、静岡県藤枝市の老舗菓子店「大黒屋」の看板商品で、細長い麩菓子のことである。

【写真を見る】静岡のソウルフード《のっぽパン》突然の生産終了、ファンは「やめないで」の横断幕で…人気パンが9カ月で復活した舞台裏(38枚)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数