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構造改革を経て、京セラは「AI銘柄」の一角になれるのか――。
京セラの業績が急回復している。7月30日に発表した2026年度の第1四半期(26年4~6月)決算は、売上高が前期比9.9%増の5253億円、営業利益は同164.7%増の491億円となった。好調な滑り出しを受けて、通期営業利益予想を同23.1%増の1600億円(従来予想は1300億円)に上方修正した。円安効果に加え、AI半導体向け需要が牽引役となっている。
これまで京セラは、22年度から3期連続で営業減益に沈んでいた。24年度の営業利益は272億円まで落ち込み、構造改革を実施した。AIデータセンター向けの積層セラミックコンデンサー(MLCC)需要に湧く、電子部品大手の村田製作所や太陽誘電と比べると、明暗が分かれていた。
そもそも京セラは電子部品専業メーカーではない。その特徴は「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏の系譜を受け継ぐ多角化経営にある。祖業はU字ケルシマ(ブラウン管テレビ向けの部品)など、ファインセラミックスの専門メーカーだったが「一本足では(=単一事業ならば)、その一本足が折れたら(会社が)つぶれてしまう」との危機感から、1973年の第1次オイルショックを機に本格的に展開した。
この時の多角化経営を支えたのが、「アメーバ経営(組織を小集団に分けて独立採算で運営する手法)」だ。これこそが京セラを大企業へと成長させた、経営の核となっている
多角化事業と成長事業が半々
今なお多角化経営を象徴するのが「ソリューション」セグメントで、複合機及びプリンターや法人向けスマートフォン、工具や太陽電池などに加え、宝飾品やキッチン用品など多岐にわたる。しかし近年は、複数の事業がテコ入れの対象となっている。
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