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ライフ #手遅れ御免! あしたのために

「最近、急に老けた」も「多くの有名登山家が43歳で死亡」も根っこは同じ…? 40代前半と60歳で直面する"老化の分岐点"

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エベレスト・ベースキャンプから見たヌプツェ
筆者が今年5月に訪れた、エベレストのベースキャンプ(標高5364m)からの眺め(写真:筆者撮影)
  • 仲野 徹 隠居・大阪大学名誉教授
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ふむ、なるほど。いろいろな指標において、60歳くらいで急速に進むというのは間違いなさそうだ。そして、思っているより早く、すでに40代で老化が始まっている。

えっ、そんなに早い段階で、と思われる人が多いかもしれないが、実際そういうものなのだからいたしかたなし。それが、あまり自覚されることなくゆっくりと進み、60歳くらいで加速する、というのが正しい認識だ。

多くの名登山家が43歳で遭難死している

探検家・角幡唯介による『43歳頂点論』(新潮新書)は、タイトルのとおり、43歳が人間としての頂点ではないかと論じている本である。最初に紹介した論文のことも一応は言及されているが、それとはまったく関係なく、自らの経験から導かれた結論だ。

なかなか面白い論考である。まずは、30代が人生の「頂点に向けて駆け上がっていく黄金期」ではないかという。探検家としての話ではあるが、ノーベル賞だって受賞対象となる研究は35歳~45歳とされているから、研究者も似たようなものだろう。

もうひとつ、植村直己、長谷川恒男、星野道夫といった名登山家が43歳で遭難死したことが重要な事項としてあげられ、これは偶然とは言い切れないのではないかと論じていく。

次第に体力が衰え始めるが、経験に基づいた発想はスケールアップしていく。若い間は、体力が発想を上回っていたので問題はないのだが、どの時点かで両者が逆転する。それが40代の前半ではないかというのだ。そして、それが遭難死につながったのではないかと。

もちろん我々は登山家や探検家ではない。しかし、なんとなくうなずけはしないだろうか。

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