岡山県倉敷市を走る水島臨海鉄道は、営業距離約11kmの地方鉄道だ。近年は、SNS運用やクラウドファンディング、イベント企画などを次々と打ち出し、全国の鉄道ファンから注目を集めている。従業員数60人ほどの小規模な組織で、なぜ新たな取り組みを次々と実現できるのだろうか。
若手社員の発想が企画を生み出す
「若手社員を中心に『こんなことをやってみたい』という意見が自発的に出てきます」
そう話すのは運輸部の大森史絵さんだ。
若手社員が発案した企画の中でも特に人気を集めたのが「廃品ガチャ」だ。倉敷市駅に設置したカプセル自販機で、犬釘や車票など鉄道関係の廃品と引き換えられる券を販売する企画で、1回500円。第3弾まで実施され、とりわけ第3弾は9日間で完売するほどの人気となった。ただ、廃品は大量に確保できるものではないため、現在は実施していないという。
こうしたユニークな企画が実現する背景には、現場のアイデアを積極的に採用する企業風土がある。

