タラトルはブルガリアを含め、バルカン半島で広く愛されている冷製スープだ。暑い夏や食欲がない時など、定番メニューとして国民に親しまれている。主な材料は水、塩、きゅうり、にんにく、ディルと呼ばれるハーブ、クルミ、オリーブオイル、そしてヨーグルト……。
タラトルを食べるために市内の「スープ専門店」に入ってみたところ、おー、蓋の付いた銀色の鍋が8種類ほど置かれているぞ。各スープは400ml、800円前後で販売されている。だがしかし「TARATOR」と書かれたスープは低価格帯、約600円で注文できるようだ。私は店員さんに「タラトル!」「ワン!」と元気よく伝えた。
まるで吉野家の牛丼のように、わずか40秒で提供されたタラトル。レジ前にはレモン、青唐辛子、クルトンが置かれていた。腹ペコだった私は「これ自由にトッピングしていいやつだよね?」「そうだ、クルトンでかさ増ししよう」と思って手を伸ばすと……「ちょっと待った!」「君は本場のタラトルを食べたいんだろう?」「ぜひトッピングしないでこのまま食べてみてくれ!」と店員さんに静止された。
ブルガリアの味噌汁、初めて食べた私の正直な感想は……「ヨーグルトの爽やかな酸味に、きゅうりのシャキシャキ食感が絶妙にマッチ」「これ、めっちゃ旨いな!」「クルミとハーブのアクセントもいいねぇ」「お、明治の公式サイトにタラトルの作り方が書いてあるぞ(さすがブルガリアヨーグルトの会社だな)」といったポジティブなものだった。
ブルガリアのケバブ。味付けはもちろん…
2泊3日の滞在中、私は“ケバブ”を計2回食べた。理由は、安いから。日本では「そこそこの値段がするテイクアウトの食事」といったイメージのあるケバブだが、海外では「外食の中で最もリーズナブル価格帯の食事」といった位置づけであることが少なくない。安さとは絶対的正義であると考えている私は、吸い込まれるようにケバブ屋に入店。

