TWILLOの1日は、神条さんのこんなSNS上でのつぶやきから始まる。屋台というだけあって、どこで営業しているのかはその日次第だ。かつては365日、雨が降る日も雪が降る日も、台風の日も営業していたというが、現在は週に2~3日ほど店を開けている。
この日、TWILLOが営業していたのは新橋駅からすぐ近くのガード下。筆者は事前に神条さんから場所と時間を聞いていたため、SNSで発信する前の午後9時ごろに現地へと到着した。
西口の飲み屋街を抜けて第一京浜に出ると、横断歩道の向こうに真っ白な屋台が見える。上部に赤字で「TWILLO」と書かれており、思ったよりも小さめのサイズだ。コンクリートジャングルに溶け込んでいるようでありながら、どことなく傾いている屋台はしっかりと存在感を発揮して一角には不思議な雰囲気が漂う。
「場所は、できれば公衆トイレやコンビニが近いところを選んでいます。どれくらいの期間、同じ場所で営業するかは、自分が飽きたかどうかという要素が大きいですね」
神条さんはそう説明しながら、オープンに向けた準備をしていく。その手つきはゆっくりとしており、TWILLOでは都会の喧騒とは違ったリズムで時が流れていることを感じさせる。
「数百万円は使ったかな」オープンから20年、ずっと通い続ける常連も
いつも30分~1時間ほど前に準備を始め、整った段階でSNSの発信を行っている。この日はオープン前から、TWILLOが営業を開始した2006年以来の常連だという女性が、神条さんを手伝っていた。
「当時から考えると、もう20年にもなるので数百万円は使ったかもしれませんね(笑)。当時は神宮外苑の銀杏並木のあたりで営業していて、地域のフリーペーパーに掲載されていたのが気になって行ってみたんです。普通の飲食店とは違って、ここは景色が常に変わるのが面白くて」

