相手の好奇心を刺激する
行動経済学者のジョージ・ローウェンスタインによれば、人は何かについてまったく知らない状態、つまり0%の状態よりも、75%ほど知っていて残りの25%を知らないときに、好奇心が最も強く刺激されるという。つまり、次のように話せば、相手はまるで子どものように、残りの情報を知りたくてたまらなくなるのだ。
「昨日、新しく登録した塾に行ったら、前に君が気になるって言ってた子がいたんだよ。……あ、いや、やっぱり何でもない」
「ねえ、Aの話聞いた? まだ? ……いや、あんまりいい話じゃなくて」
「私、先週小学校の同窓会に行ったんだけど、Bのこと知ってるよね? ほんとにすごかったよ。……あ、いや、やっぱりやめておく」
どれも、相手がある程度知っている情報の先にある「知らない部分」を刺激する話し方だ。とても単純だが、相手の好奇心を一気に高め、自分に意識を集中させることができるスキルである。別の例も見て、自分のものにしてほしい。
「君、食事管理を頑張ってるよね? じゃあ血糖値の管理が大事なのも知ってるよね。実は、クッパを食べても血糖値が急には上がりにくくなる方法があるんだ」
こう言われれば、相手はあなたの持っている知識に興味を示さずにはいられない。そうしたら、その知識を次のように少し詳しく説明してあげればいい。

