前|「この商品、買われますか?」
後|「AとBでしたら、どちらになさいますか?」
前|「次の予約、今お取りしましょうか?」
後|「より効果が高い来週と、二週間後でしたら、どちらがよろしいですか?」
前|「今度、いつご飯に行こうか?」
後|「平日と週末なら、どちらが都合いい?」
このように聞けば、相手はどちらかを選ぶことになりやすい。結果として、自然とあなたが望む方向へ導くことができる。少し補足すると、一つ目の例ではAかBのどちらかを買う流れになるし、二つ目の例では「より効果が高い」という枠組みをかけることで、来週の予約へと引き寄せやすくなる。三つ目も、返ってきた答えに応じて、「じゃあ、土曜の午前と午後ならどちらがいい?」と追加で聞けば、約束をかなり取りつけやすくなる。
この考え方は、飲食店でも応用できる。お客様が注文したとき、「お酒はいかがですか?」と聞くより、「お酒は焼酎とビール、どちらになさいますか?」と聞いたほうが注文率は上がる。ハンバーガー店でも同じだ。「追加でご注文はありませんか?」と尋ねるより、追加メニューを二つ見せながら案内したほうが、売上は上がりやすい。
本当にシンプルだが、かなり高い確率で相手を導くことができるので、誰かを説得するときだけでなく、日常の中でも自分が望む結果があるなら使ってみてほしい。少しだけ、物事が思い通りに進みやすくなるはずだ。
ただし、逆に自分がこのような質問をされたときは、注意が必要だ。提示された選択肢の中から選ぶ前に、「相手の望む方向へ導かれていないか」と、一度立ち止まって考えたほうがよい。選択肢を示されていても、その中から選ばなければならないとは限らないからだ。
自分の能力を伝えたいなら、正確な数字で話す
今は、まさにパーソナルブランディングの時代である。誰かに評価されるのを待つのではなく、自ら強みを発信し、自分自身をブランドとして確立しなければならない。しかし、自分のことを自分で褒めるのは気が引けるものだ。かといって、何も発信しなければ取り残されてしまう。では、どうすれば自然に自分の実力を伝えられるのだろうか。まず知っておくべきことがある。それは、自慢をする際に副詞を多用してはいけないという点だ。たとえば、次のような言い方である。
「私、本当に報告が上手なんです」
「結婚式の司会は、私が本当に得意です」
「デザインは、間違いなく私が一番上手です」

