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最大で巣の7割が何もしていないことも…巣の維持のため《あえて2割は働かない》アリたちの「絶妙すぎる生存戦略」

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なぜアリの2割は働かないのか…その理由を解説します(写真:工場長/PIXTA)

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街灯に群がるように飛び続ける蛾や、日夜を問わず、地面を這いまわってせっせと働きつづけるアリたち――。ふだん私たちはこうした光景を何の疑問も持たずに眺めていますが、ひとたび科学的な視点から眺めてみると、実はそこにはまったく違った景色が広がってくるのです。
本稿では、九和律(9割が知らない雑学)氏の著書『生命・地球・植物・動物・宇宙をめぐる46億年の物語 科学の教養大全』から一部を抜粋・編集する形で、そうした虫たちの、私たちが当たり前だと思っていた行動の背後にある意外な習性について紹介します。

なぜ虫は光に引き寄せられるのか

虫には光に向かって飛ぶ性質があります。いわゆる虫の「走光性」というヤツですね。

これは、人工の光を月や太陽と勘違いしているためと言われています。まぁ正確には光ではなく紫外線に集まっているという説が有力です。昆虫は、人間と違って紫外線が見えています。

しかし、その走光性の理由は分かっていないのです。ライトを月と勘違いしているのはおそらく正しいのですが、虫が月に向かって飛ぶことの理由は全く不明です。月に向かって飛ぶことが、何か生存に有利に働くとは思えません。宇宙飛行士にでも憧れているのでしょうか?

そもそも本当に光に向かって飛ぶのなら、昆虫は全員昼間に太陽に向かって飛び、焦げ死ぬはずです。この問題に対して、昆虫の光源近くの運動を注意深く観察し、1つの答えを出したインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)の研究があります。そこで明らかにされたのは3つの意外な事実でした。

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