まず研究者が気になったのは、虫の下からライトで照らすと、虫はどう飛ぶのかということでした。すると、光に向かって行ったと言うよりは、虫がひっくり返って墜落するのです。では今度は上から光を照らした場合を見てみましょう。虫が光に背を向けて、急に上昇するのです。最後に虫の横から光を照らしてみましょう。すると虫が光の周りを旋回します。
これらを踏まえると一見、虫は光に向かって行っているように見えますが、より正確には虫が常に光に背を向けています。これは「背光反射」という、光に向かって背中を向ける反射的な習性です。
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これは虫が上下を正確に認識するための性質です。大きな動物は重力で上下の方向を認識していますが、昆虫のように小さな動物は、重力が小さいため感じにくいのです。そのため太陽や月などの光を頼りに上下を認識しているのです。これは昆虫だけでなく、海中という浮力が強く重力を感じにくい環境に住む魚も同じ背光反射の性質を持っています。
つまりは、上から光を照らすと虫が急上昇したように、光に背を向けるように虫が飛ぶせいで、光に向かうように見えているだけである、という説が有力です。本当は昆虫は光に向かって背を向けるように飛ぶ都合上、見かけ上は光に向かって飛んでいるように見えるだけだったのです。
虫は光が上だという認識はありますが、なぜ上にあるかまでは分からないので、人工の光にも背を向けてしまうのです。夜間に自販機や窓の外に大量にへばり付いている虫たちは、月にでも着地しているつもりなのかもしれません。
なぜ働かないアリが存在するのか
ふと公園に行けば、誰かがこぼしたアイスクリームにどこからともなく群がり、せっせと餌を運ぶ熱心なアリの姿が見られます。童話「アリとキリギリス」で主人公にまでなるような昆虫様は一味違いますね。私は仕事をサボって公園で日向ぼっこしているのに。

