【あなたはわかる?】科学の問題3本勝負! 風船何個で家が浮かぶ? 光の速さで走ると人はどうなる? 遠くから花火大会の場所を計算できる?

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風船
風船が何個あれば、家が浮かぶのでしょうか(写真:TK6/PIXTA)
光の速さで移動する車、たくさんの風船で浮かぶ家……マンガやアニメなどに描かれている不思議な現象に、大人たちもかつては夢中になったもの。ロマンあふれる空想科学や身近にあるサイエンスについて、人気勉強系YouTuberあきとんとん氏と好奇心旺盛な女の子・りりかさんとの会話形式でお届けします。
※本稿は『150分で理科のきほんがすっきりわかる おとなサイエンス』から一部抜粋・再構成したものです。

家を浮かべるには壮大な数の風船が必要

Q. 風船何個で家が浮かぶの?

A. 理論上、575万8158個の風船で家が飛ぶ

あきとんとん:ファンタジーな夢だね。

りりかさん:夢をなくしたとき、人は死にますからね。

あきとんとん:すごく深い発言だね……!

りりかさん:小さい頃に観た映画で、おじいさんが家に風船をたくさんつけて、空を飛んでいたんですよ。ヘリウムを入れた風船は浮くわけですから、それがたくさんあれば、家も浮かぶのかな……って。

あきとんとん:いい仮説の立て方だね。その意気だ! ……実は先生は一度、その計算をしたことがある。

りりかさん:ええ! 詳しい計算を教えてください!

あきとんとん:風船の浮く力だけしか考えずに計算してみると、風船1つで5.21gの物を持ち上げられるんだよね。それで、家を30トンと仮定すると、風船が575万8158個で家を浮かせる力はあるってわかるよ。(詳しい計算は二次元コードの動画を見てね)

りりかさん:壮大な数ですね……。

あきとんとん:そうだね。さらにいうと、仮にふくらませた状態の風船が1個100円だとすると……575万個の風船を買うにはいくらかかるか、わかるよね? 家を買えてしまうくらいの金額だ。

りりかさん:うわあ……夢のない金額ですね。

あきとんとん:自分で風船をふくらませるとしても、575万個もふくらませるにはどれだけの時間がかかるか、想像しただけで恐ろしいね。さらにいうと、気体を作るのも大変だ。

りりかさん:え? 気体って作れるんですか?

あきとんとん:もちろん! 科学なめんなよ~。

りりかさん:なめてません……。

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