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「クマも山火事も他人事じゃない」50キロを担いで登る"山仕事のプロ"が警鐘《手入れされない山》がもたらす危険

14分で読める
株式会社山屋代表の松見真宏さん
手入れが行き届かず荒れた山。今、全国で増えている(写真:松見さん提供)
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山屋は山仕事を職業として成立させるための仕組みを提案し、「山の仕事を依頼できる会社」として認知が広まった。

山仕事を職業の選択肢として広げたい

最後に、「山を巡るさまざまな課題を解決していくためには、私たちがもっと山に関心を持って、山に入っていくということが必要なんでしょうか」と松見さんに問いかけてみた。

すると、「山に関心がないという人に関心を持てっていうのは難しいですよね」と優しい笑顔で答えてくれた。「そのかわり、職業として山で働くということに関心をもってもらいたいんです」と続ける。

フリーランスで「山屋」を名乗り始めた10年前は、「早く真面目に就職しろ」と言われることがほとんどだったし、実際に歩荷の仕事も山岳ガイドや山小屋の仕事の一部というイメージが強かった。10年かけてようやく、山に関することを仕事として相談できる会社として認知が広がったという。

笑顔で歩荷の仕事をする松見さん(写真=松見さん提供)

かつて善意によって担われてきた山仕事が職業として成立してこなかったことも、人と山の距離を広げてきた一因と言えるのかもしれない。山の中に送電線や鉄塔が見えたら、まずはそれを建設し、点検する仕事に興味を向けてほしい、と松見さん。

「職業選択をするときに、山に関わる仕事がそもそも選択肢にあがってこなかったのが、人間と山の距離が離れてしまった理由の一つだと思うんです。これから職業を選択する子どもたちや転職する人たちに、山の仕事を選択肢に入れてもらうことは、クマや山火事の問題の長期的な解決策になると信じています」

《続きを読む→→》後編:「山に商売を持ち込みやがって」と罵られ…-15℃の寝袋生活、貯金150万で無職になった男が《名もなき山仕事》で生きるまで

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