しかしカフェインの効果は徐々に薄れ、エナジードリンク1本では足りなくなります。1本250~400ml程度といえど、そう何本も飲めませんから、カフェイン錠剤(1錠でコーヒー1杯分以上に相当)を飲んだり、カフェインが含まれるかぜ薬などを服用するようになる子どもたちもいます。
カフェインの過剰摂取は心身に悪影響を及ぼします。心拍数の増加、めまい、不安、震え、吐き気、睡眠障害など。大人に比べて子どもの身体は発達途中なので、悪影響は大人以上です。
「だったらエナドリはもう禁止!」と言いたくなりますが、ぐっとこらえて、まず理由を考えましょう。
カフェインに依存し始めたのは、「勉強や部活動をがんばりたい」「友だちの前で明るくふるまいたい」という前向きな気持ちからかも。あるいは、つらい現実にエナジードリンクとともに立ち向かっているのかもしれません。カフェインに頼らなくても心がラクになる方法はないか、そこに目を向けることが重要です。
医学部の最終学年のとき、僕は単位取得のため睡眠時間を削って勉強しました。コーヒーはもちろんカフェイン錠剤が頼みの綱。でも効果は最初だけでした。カフェインが切れると注意力散漫でミスをするし、だるくて机に向かえなくなる。普通の状態に戻りたいと、さらにカフェインを追加していました。卒業できるかできないかギリギリのストレスが背景にあったのだと思います。
16歳まではエナジードリンクと距離を置く
カフェインは「ここぞ」というときにとっておこう
初めてコーヒーを飲んだとき、その覚醒効果に驚いた記憶はありませんか?
これはある意味、人生初のドラッグ体験と言えるでしょう。子どもは体が未熟な分、カフェインの効果がより強くあらわれます。

