有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

真面目な子ほど"エナドリ"にハマる? 勉強や部活を頑張るための1本が「依存の入り口」に—精神科医が説く親の向き合い方

6分で読める
エナジードリンクを飲む様子のイラスト
「みんな飲んでいる」……テストや試合前にエナジードリンクを飲む若者が増えています(画像:『「うちの子、依存症?」と気になったら知りたいことが全部のってる本』より、漫画・イラスト:ナカニシ ヒカル)
  • 松本 俊彦(監修) 精神科医/国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

しかしカフェインの効果は徐々に薄れ、エナジードリンク1本では足りなくなります。1本250~400ml程度といえど、そう何本も飲めませんから、カフェイン錠剤(1錠でコーヒー1杯分以上に相当)を飲んだり、カフェインが含まれるかぜ薬などを服用するようになる子どもたちもいます。

カフェインの過剰摂取は心身に悪影響を及ぼします。心拍数の増加、めまい、不安、震え、吐き気、睡眠障害など。大人に比べて子どもの身体は発達途中なので、悪影響は大人以上です。

「だったらエナドリはもう禁止!」と言いたくなりますが、ぐっとこらえて、まず理由を考えましょう

カフェインに依存し始めたのは、「勉強や部活動をがんばりたい」「友だちの前で明るくふるまいたい」という前向きな気持ちからかも。あるいは、つらい現実にエナジードリンクとともに立ち向かっているのかもしれません。カフェインに頼らなくても心がラクになる方法はないか、そこに目を向けることが重要です。

僕らはこんなときにエナドリを飲む(画像:『「うちの子、依存症?」と気になったら知りたいことが全部のってる本』より、漫画・イラスト:ナカニシ ヒカル)
監修者「Dr.松本」のまなざし——「カフェイン依存だった僕が実感したこと」
医学部の最終学年のとき、僕は単位取得のため睡眠時間を削って勉強しました。コーヒーはもちろんカフェイン錠剤が頼みの綱。でも効果は最初だけでした。カフェインが切れると注意力散漫でミスをするし、だるくて机に向かえなくなる。普通の状態に戻りたいと、さらにカフェインを追加していました。卒業できるかできないかギリギリのストレスが背景にあったのだと思います。

16歳まではエナジードリンクと距離を置く 

カフェインは「ここぞ」というときにとっておこう

初めてコーヒーを飲んだとき、その覚醒効果に驚いた記憶はありませんか?

これはある意味、人生初のドラッグ体験と言えるでしょう。子どもは体が未熟な分、カフェインの効果がより強くあらわれます

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数