7月期の夏ドラマが出揃った。今期の特徴は、3年ぶりの続編であり2期連続のエンターテインメント大作『VIVANT』が圧倒的な強さの1強となり、話題も数字も牽引していること。逆に、そのほかのドラマは、序盤では飛び抜けておもしろい作品が少ない印象だ。
そんななか、現時点で個人的に気になったのは5作だ。昭和の名物教師が復活する学園エンターテインメント、危うい若者たちを描くクライムサスペンス、独特な空気感の謎解きヒューマンドラマ、王道の本格ミステリーサスペンスなど、幅広いジャンルの意欲作を取り上げる。
視聴率も内容も圧倒的な出足になった『VIVANT』
前記事でも紹介した通り、今期最大の注目作はもちろん『VIVANT』(TBS系)だ。社会現象的な話題になった2023年7月期の前シーズンから3年を経て、いよいよ待望の続編がスタートした。
今回の第2シーズンは、前作最終話のラストシーン(第10話)から直結する物語となり、第11話として始まった。その内容は、前シーズンの物語がスムーズに新たなストーリーへと引き継がれ、キャラクターたちの個性や特徴を改めて振り返りながら、テンポよい進行で次なる事件へと視聴者を取り込んだ。
その初回視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/平均世帯視聴率)と2位以下に大差をつける圧巻の出足。完成度が高いエンターテインメント大作になっており、その数字は前作からのファンの高い期待に見事に応えたことを示している。
名実ともに今期を牽引していく作品であることは間違いない。初回から改めて本シリーズの凄みを見せつけられた気分だ。

