フォーミュラEは、2014年から始まったモーターのみを原動力とする単座席オープンホイールマシンレース。
F1、WEC(耐久レース)、WRC(ラリー)とともに、FIA(国際自動車連盟)の世界選手権として、今シーズンはブラジル、メキシコ、アメリカ、サウジアラビア、中国、日本、イギリスを巡る。
全チームでシャシー、バッテリー、タイヤが共通化されているフォーミュラEでは、モーターと走行制御システムのソフトウェア、さらにモーター搭載のためのリアサスペンションの設計が差別化要因となる。
アタックモードと呼ぶ、コース上のバーチャルなエリアを通過すると一定時間、モーター出力がアップして4輪駆動走行ができるなど、ユニークなルールが人気だ。
また、ダブルヘッダーの場合、決勝中に急速充電を義務化するピットブーストを導入する場合もある。
こうしたEV技術が集約したフォーミュラEで、勝負の決め手となるのはエネルギーマネジメントだ。
バッテリー残量が減り過ぎると、加速が鈍ったりブレーキでのエネルギー回生に支障をきたしたりするため、空走時間を設けなければいけなくなるからだ。
ゲリラ雷雨に翻弄された東京E-Prix
それでは、東京E-Prix決勝を振り返ってみたい。
第14戦は大方の予想を裏切り、予選ではシリーズポイント上位ドライバーが伸び悩んだ。決勝序盤は、エネルギーマネジメントを重視した展開に。
各車がピットストップを終えたレース終盤になると、トップグループでの順位変動が目立つようになる中、雨が降り出したことでマシンセットアップに差が出始める。
そして迎えた最終ラップ、エネルギーマネジメントの差からダニエル・ティクトゥム選手(クプラ・キロ)が、ポールポジションスタートのジェイク・デニス選手(アンドレッティ・フォーミュラE)をかわしてトップでチェッカーを受けた。

