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医師として、そして僧侶として《3000人を看取った住職》が説く、人生100年時代の「ぴんぴんころり」のあるべき姿

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病院に入院しているほうが安心・安全だと考えるのは間違いではないのか(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 小笠原 文雄 医学博士、浄土真宗大谷派聖徳山伝法寺住職

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何の病気もせず、健康でぴんぴんと自立した生活を送り、薬を飲んだり寝込んだりせずにころりと死ぬ。私たちは「ぴんぴんころり」と聞くとこうしたイメージを思い浮かべますが、医学博士で浄土真宗大谷派聖徳山伝法寺住職の小笠原文雄氏は、これは人生50年時代の古い考え方だと指摘します。
医療技術が進み、平均寿命も延びた現代の日本人にとって、あるべき「ぴんぴんころり」とはいったいどんなものなのでしょうか――。医師として、そして僧侶として、これまで3000人以上を看取ってきた小笠原氏の著書『笑って大往生できる人できない人』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

入院しているほうが安心・安全だと考えるのは間違い

年を取ると、健康のために食事に気をつける方が増えます。血圧を気にして塩分を控えたり、お酒を控えたりしているのではないでしょうか。健康に気を遣うのは悪いことではありません。しかし私は、あれもダメ、これもダメという考え方はあまりいいことではないと思います。

日常生活で我慢することが増えると、かえってストレスがたまり健康を害してしまいます。ストレスがたまって交感神経が優位になると、血管が収縮して血液の通り道が狭くなります。全身の血流が悪くなるため、体のあちこちに不調が出やすくなるのです。これでは、本末転倒です。

さらに悪いことには、ストレスによって強く交感神経が興奮すると、血液が固まりやすくなります。例えば、心筋梗塞や脳梗塞など血管の中で血が固まる病気(血栓症)の人がストレス空間にいることは危険なので、極力避けることが重要です。

私は、ご高齢の方は、我慢をしないほうが笑顔で長生きできると思うようになりました。これまで診察してきた患者さんでも、我慢をしないことで元気を取り戻した方がたくさんいます。病院に入院しているほうが安心・安全だと考えるのは間違いではないのか、国民も医療界も変わらなければならないのではないかと考えるようになりました。

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