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医師として、そして僧侶として《3000人を看取った住職》が説く、人生100年時代の「ぴんぴんころり」のあるべき姿

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病院に入院しているほうが安心・安全だと考えるのは間違いではないのか(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 小笠原 文雄 医学博士、浄土真宗大谷派聖徳山伝法寺住職
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そこで、抗凝固療法としての薬に加えてステロイドホルモンを内服していたら、総コレステロール値が240mg/dlから300mg/dl近くまで跳ね上がりました。総コレステロールの基準値が120~220mg/dlなので、異常に高い値です。

血栓症の治療だけでなく、その後、網膜剝離や硝子体、網膜黄斑上膜、白内障の手術などは10回ほどになり、入退院を繰り返しました。さらに、週刊誌で「名医が飲んではいけない薬」と記載されているコレステロールを下げる薬を、"迷医"に惑わされないように、40年間飲み続けてきました。

病気を抱えて生きるほうが、人間として自然なこと

これからも私の目がよくなるとは思えず、薬を飲み続ける日々が続くでしょう。「つらい」と思えばそうですが、だからといって、今では自分のことを「悲しい」「みじめ」だとは思いません。

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もちろん、目はきちんと見えたほうがうれしいし、薬も飲まずに済ませられたほうがよいに決まっています。

ただ、病気が治る・治らないは、結果に過ぎません。どちらになるにせよ、いずれ人間は死にます。病気になると憂鬱になるのは当たり前ですが、それでも、あくび体操でもして、1日1日をのんびりと、笑顔で過ごしていくことが大切なのではないでしょうか。

病気をまったくせずに元気でいることを「無病息災」といいますが、これにこだわり過ぎるのも考えものです。眉間にシワを寄せて「~してはいけない」「~すべきだ」と無理をすると、ストレスをためて健康を損なうことにつながるからです。

それに、人生100年時代において、病気を抱えて生きるほうが、人間として自然なことではないでしょうか。一病息災。二病息災。多病息災。病気があるからこそ、いのちの喜びを深く感じ、心が生き生きと輝くのだと、私は多くの患者さんから教えてもらいました。

 

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