こうした狙いは、早くも成果となって表れている。5月のオープン後、6月の月商は2450万円を記録。来店客数は1日あたり平日で700〜800人、土日は900〜950人と、上々のスタートを切った。
ファミレス全盛期の光景が再び
しかし、オープン当初は一つ懸念があったという。
「ディナータイムに十分なお客様を呼び込めるか。昼間はまったく心配していなかったのですが、それだけが気がかりでした」
ところが、オープンから1カ月以上がたった平日でも、午後5時の時点で満席。入店待ちの状況が続いている。
ディナータイムの客層は、子連れのファミリーが中心だ。家族全員が4玉を注文し、親が食べざかりの子どもに麺を取り分けている姿もよく見られるという。
思い思いに食事を楽しんでいる様子から、ふと廣瀬さんは40年前を思い出した。
「私が外食業界に就職した頃は、ファミレスが急成長していた時代でした。おいしそうに、楽しそうに食事をする大勢の家族でにぎわっていたあの頃の光景が、源次郎の店内と重なって。まさか、うどん業態で夜もこれほど活気がある店を作れるとは思いませんでした」
おいしいものでお腹いっぱいになってほしいという思いが、目の前の家族に確かに届いている。廣瀬さんは感慨深そうに目を細め、そう振り返った。
後編では、毎日行列が絶えない源次郎の「客を引きつける店作りの仕掛け」に迫る。

