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なぜ"いい人"なのに好かれないのか? 相手のためと思っている我慢が、実は「自己中心的な思考」かもしれない

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後ろ姿の会社員
「いい人なのに、評価されない」「好かれない」というケースは驚くほど多い(写真:Luce/PIXTA)
  • 白石 慶次 非認知能力トレーナー、OnLine 代表取締役
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結果、的確なフィードバックが来ないため、自分のズレを知る機会がなくなり、成長機会を奪われやすい。好かれる人にも、信頼される人にもなりにくい。──こうした悪循環に入ってしまいます。

いい人は回避の結果にすぎないかも?

さらにもう一段、深い真実をお伝えすると、実は「いい人」は、いわゆる“自己中”にもなりがちです。「いや、嘘でしょ。自己中どころか、常に他人を優先して生きてきたんですけど!」と言いたくなると思いますが……こう考えてみてください。

あなたの大切な人が自分の意見を抑え込み、我慢ばかりしていたらあなたは嬉しいですか?

きっと、多くの人はこう感じるはずです。

「そんなに、自分ばかり我慢しないでほしい」

「もっと自分の意見を言ってほしい。本音を知りたい」

「対等に関わりたいし、本人にも幸せであってほしい」

そう、“我慢で支える”関係は、実はその相手を悲しませてしまうのです。いい人が陥りがちな、「自分を抑えて他者を優先する」行動は、本当の意味で相手のためになっていない可能性があります。あなたのことを「喜ばせたい、幸せにしたい」という相手の願いについては、ないがしろにしてしまっているからです。

相手からすれば、「あなたが本音を言ってくれない」「あなたが自分を抑えている」「あなたが我慢している」ことは、むしろ“自分を信用してくれていない結果”として見えることさえあります。

さらに言えば、いい人が自分の“善良さ”から来ていると思っている行動は、実は「相手のためではなく、自分が嫌われたくないためにそうしているだけ」という、“自己中心的な思考”の側面がないとも言い切れないでしょう。

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ここにこそ、見られ方のズレの本質があります。私たちは子どもの頃、「人にされてイヤなことはしてはダメ。人にされて嬉しかったことを、人にもしましょう」と教わりました。けれど、それは小学生までの話です。

私たち大人は、「されて嬉しいことやイヤなことは、人によって違う」という当然の事実についてもしっかり認識して、相手の「Win(してほしいこと)」や「Lose(してほしくないこと)」が何かを相手ごとに想像し、知る努力をする必要があります。

いい人が悪いのではありません。しかし、我慢する、自分を抑える、衝突を避ける、意見を持たない、課題に向き合わない。……こうした行動が、“優しさの仮面をかぶった回避”になっていないか、そこに気づくことが大切です。

この気づきが起きた瞬間、いい人は変わり始めます。意見を持てる人になり、自分の価値を提供できる人になり、場に影響を与えられる人になり、周囲に信頼され、本当の意味で“好かれる人”へと進化できるでしょう。

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