メールの返信や突発的な依頼、電話といった事柄はすべて緊急に見えますが、その多くは自身が掲げた目標達成とは無関係です。しかし緊急性は「今すぐやらなければならない」という錯覚を生むため、人は本質的な活動よりも先にこれらに手をつけてしまいます。
1日が終わったとき、多忙感があるにもかかわらず、満足感が得られないのは、緊急事項ばかりをこなして意味のある成果を出せていないことが原因です。
日本の多くのビジネスパーソンは、出社した瞬間から緊急性の高いタスクの波に飲み込まれる傾向があります。メールの返信やチャットへの反応、上司からの急ぎの依頼といった対応に追われているうちに、午前中の貴重な時間は瞬く間に過ぎ去ってしまいます。
本筋の仕事に一切着手できないまま昼休みを迎えるという生活の繰り返しは、働くモチベーションを低下させる構造的な要因となります。
この停滞した状況を打破するためには、1日の最初に「今日最も大切なことは何か」を確認する習慣を身につけることが重要です。
もしスマートフォンを開いてメールを確認することが無意識の習慣になっているのであれば、その行動を5分だけ後回しにしてみてください。外部からの刺激に反応する前に、今日という1日の中で、最も大切にしたい目的を決めることが大切です。
16時以降は仕事のスピードを落とす
世界の一流たちは、平日の朝の時間を重視する一方で、夕方16時以降の時間も同じように大切にしています。彼らは1日の仕事の「終わり方」を重視しており、その時間に何を行うかをあらかじめ計画しています。
一般的な日本のオフィスでは、16時から17時にかけての時間帯は「最後の追い込み」と見なされています。日本のビジネスパーソンは、終業時間が近づくにつれて緊張感を高め、メールへの返信や残務処理に追われながら、退社時刻の直前まで全力で走り続けます。


※ログイン後、コメント入力が可能です。