漢方では夏は「気(元気)」と「潤い」が消耗しやすい季節と捉えます。タンパク質(肉や魚)は気を支える材料で、体の潤いを保つ働きにも関わっています。不足すると、疲れやすい、やる気が出ない、肌や髪が乾燥する、といった不調が出やすくなります。そのため、漢方の考え方でも、夏はタンパク質を積極的に取ったほうがいいとされているのです。
では、“うなぎ”はどうでしょうか。
夏の風物詩であり、土用の丑の日(今年は7月26日)にはうなぎの蒲焼きを食べて夏バテを防ぐという、日本の伝統的な風習があります。実際、良質なタンパク質やビタミンB1を豊富に含んでいることから、夏の滋養強壮にはまさに理にかなった食材です。
一方で、夏の栄養補給は“毎日”続けることが大事ですが、うなぎは価格的にそういうわけにはいかない食材です。また、脂質も多いため、夏バテ気味のときには胃腸に負担がかかり、かえって「食後にだるくなる」「食欲が落ちる」といった状態につながることもあります。
これはうなぎに限らず焼き肉でも言えることなのですが、元気なときはいいけれど、胃腸が弱っているときに無理して食べるものではないように思います。
手軽に取れて体力回復に向く食材
そこで、より手軽に取れて夏の体力回復に向いている食材は何か。意外かもしれませんが、筆者がおすすめしたいのが「ゼラチン」です。

