華やかなイメージのある国際結婚だが、「離婚」を選択する夫婦も多い。10年間の結婚生活に終止符を打ち、3人の子どもを抱えて離婚を選択した夫婦のリアルを追った――。
筆者が彼女に出会ったのは、2020年。 章子さん(仮名・30代後半)は、当時生まれたばかりの赤ん坊を抱えていた。よく笑い、物事を率直に語る人という印象だった。
夫は、ヨーロッパ育ちで、英語、スペイン語、日本語も達者な人。物腰は柔らかく、話すときは相手の目をまっすぐ見て、ひとつひとつの言葉を選ぶように喋る。
夫婦仲は良かった過去
2人の出会いは、日本。ヨーロッパ生まれスペイン育ちで当時日本在住歴3年だった彼と、章子さんが習っていたダンス教室で出会った。
語学が達者で、人当たりの良い彼。「モテないはずがないし遊んでそうだな……」。章子さんは当初そう思っていたというが、中身は驚くほど誠実だった。「この人と一緒にいたい」。そう感じた章子さんは、彼の家族が住むスペインへ渡ることを決意する。
「最初は結婚するつもりとか、さらさらなくて。親のいざこざを見て育ったから、結婚に夢はなかったし、子どもが欲しいとも思っていなかったんです」
最初の2年間はパートナーシップのビザで滞在した。その後、滞在を延長するため結婚ビザに切り替え、結婚を決めた。
「夫婦関係はすごくよかったです。私の意見をしっかり聞いてくれるし、料理も作って、他の家事もしてくれた。何でも話せたし、弱みもさらけ出せて、ほんとに絆がある仲でした」

