うどんと言えば、2024年にすかいらーく傘下になった北九州発のローカルうどんチェーン「資さんうどん」も店舗数を拡大中だ。が、正確に言えば新規出店ではなく、既存店を資さんうどんに転換するかたちで増やしている。特に「ガスト」から「資さんうどん」に転換されるパターンが多い。
今までガストが担っていた「低価格、かつファミリー含む幅広い層が利用できる」というポジションが、物価高騰により難しくなっているからだろう。ガストはファミレスチェーンの中でも低価格帯に位置づけられ、手頃な価格でゆっくり食事ができる店だった。しかし、例によってガストも値上げを進めざるをえない。最近は“ガストなのに”1000円を超えてくることも珍しくない。
ここに、すかいらーくが資さんうどんを買収した狙いがありそうだ。
"ガストの後継"に資さんうどん
資さんうどんなら、1000円以下でお腹を満たすことができるメニュー構成になっている。例えば両国店の「肉ごぼ天」は823円(価格は店舗による)、シンプルな「ぶっかけ」は482円だ。そして、部分的にデジタル化を進めてはいるが、商品はテーブルまでスタッフが配膳するなど、落ち着いて食事できるサービスを行っている。店内には広々としたボックス席もあり、子連れも気兼ねなく利用できる。
また、うどん専門店ではあるが、丼ものやおでん、ぼた餅などサイドメニューも充実していて選択肢が多い。これこそがかつてガストが担っていたファミレスの役割だ。資さんうどんは、ガストが担ってきた役割を引き継ぐ存在として位置づけられているのではないだろうか。
外食企業が次々にうどん店を展開しているのは、物価高騰の中、いかに大衆に向けて1000円以下で満足できるかを模索した結果と言える。今、「うどん戦争」が始まろうとしている。

