3階のホームは1・2番線が同駅止まりの頭端式で山田線の一部列車が発着。3番線が賢島方面、4番線が名古屋・京都・大阪方面となっている。1・2番線の隣にはかつて特急と接続していた賢島方面のバスのりばがあり、方向転換をするためのターンテーブルが残る。
2階には普段は閉鎖されている臨時の改札口と待合室がある。学校などの団体用だが、イベントスペースとしても活用している。新年の首相の神宮参拝の際には一般客をこちら側に誘導する。
駅長「近鉄を代表する駅」
宇治山田駅の山本一史駅長は「建物は国登録有形文化財で、皇室や首相も利用される近鉄を代表する品格ある高貴な駅だと思います。そうした方々とお話ができ、先導させてもらえるのは一生の思い出になります」と話す。
山本駅長は1983年の入社。運転士を10年ほど経験した。「8両編成などではカーブで後ろの車両が見えるのですが、これだけたくさんのお客さまを乗せて自分が運転しているのかと。交代のときに車内を通るとトランプで遊んだり、お酒を飲んだり、お客さまがさまざまに楽しんでいるのがわかって『ええな』と感じました」。つくばエクスプレスが開業した2005年前後の3年間、運営する首都圏新都市鉄道に出向し、浅草駅や秋葉原駅の助役を務めた経歴を持つ。23年11月に宇治山田駅長となった。
伊藤直光助役は「皇室の方がいらっしゃるときに警察の方と一緒に見回りをしたり、警備に立ったりするのはほかの駅ではなかなかできない経験です」と語る。伊藤助役は1989年の入社。津駅や鳥羽駅の駅員を経て、2015年に助役となり、宇治山田駅には21年に着任した。駅員時代を「特急券うりばの窓口は、正月や大型連休にものすごい列ができて、列車の時間が迫る中でも丁寧にしやなあかんのが大変でしたが、お客さまからの『ありがとう』の言葉がはげみになった」と振り返る。

