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2027年のフランス大統領選、ルペン氏「復活」で大混戦へ、支持率首位バルデラ氏を待つ"王女熱愛"という新たな試練

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2026年3月に行われたフランス地方選挙でのポスター。左がルペン氏、右がバルデラ氏(写真:2026 Bloomberg Finance LP)
  • 安部 雅延 国際ジャーナリスト(フランス在住)
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注目度が上がっているバルデラ氏は政治経験は浅い。39歳で大統領になったマクロン氏も経験不足が今になってマイナスに働いていると指摘される。

さらにバルデラ氏は26年4月、フランスの仏大衆週刊誌『パリマッチ』が報じたブルボン家の両シチリア王国の王位継承者であるマリア・カロリーナ・ド・ブルボン・デ・ドゥ・シシル王女(23)との熱愛が明らかになった。

バルデラ氏の女性問題

庶民出身のバルデラ氏が、高貴な血筋を引くマリア・カロリーナ王女を妻とすれば、有権者はどう感じるのか。フランスでは個人の男女問題は政治に影響を与えないというが、同王女は、消滅した王朝とはいえ超富裕層の人間でありモナコやパリ、ローマに邸宅を持つ。

さらに高級リゾート地として知られる南仏サントロペに別荘の城を持ち、オフショア信託に保有されている1億3000万ユーロ(約240億円)を超える財産の相続人でもある。

両シチリア王国の王の長女は、妹のマリア・キアラ王女と共に派手な社交界で大衆紙を賑わす常連で、ジェットセット(自家用ジェットで移動する超富裕層)として知られる。バルデラ氏との関係が公になって以来、関係していた人道支援団体から追放されたりしている。

圧倒的に左派が多い同種の団体は、極右を極端に嫌っているからだ。バルデラ氏は同王女との交際を公に認め、王女をメディアで賛美している。

現時点ではバルデラ氏の支持率は高止まりのままだが、すでに急進左派にとって批判材料にもなっている。バルデラ氏の恋愛事情とその対処の仕方が政治的にどのような影響を及ぼすかはいまだ不明だ。だが、フランスではサルコジ元大統領が就任早々、妻と離婚し、イタリア貴族の末裔のスーパーモデルだったカーラ・ブルーニ氏と結婚した。

オランド元大統領も任期中に警備のスクーターの後ろに乗って、17歳年下の女優ジュリー・ガイエ氏の所に通うなど浮気が発覚している。

ジャック・シラク元大統領は、妻のベルナデット氏(両者とも故人)の自叙伝では、夫の絶えない女癖の悪さや不倫に耐えながら、離婚せずに生きてきたことが赤裸々に描かれている。

シラク氏の前任のミッテラン元大統領も現役時代、浮気した女性との間に子どもがいることについて記者から問い詰められ、「それが何か」と答えた逸話を残している。

ただ、ブルボン家出身の女性がファーストレディか首相の妻になれば、フランス王朝最盛期を築き、ヴェルサイユ宮殿を建設した17世紀のブルボン朝第3代の国王ルイ14世に直接結びつく「フランス王家の復活」という指摘もある。

フランスは政治家の恋愛事情に寛容な国でもあることは否定できないが、大統領選に影響を及ぼしうる火種となるかもしれない。

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