「僕は決して高年収ではありません。だから結婚後は夫婦で協力して生活を支えていきたい。その意味でも女性の年収が書かれていると、ざっくりと世帯年収がわかるので、将来の生活を具体的にイメージしやすくなります」
共働きが当たり前になった現在、男性が結婚相手に求めるものも変わりつつある。女性の収入はもはや隠すものではなく、将来をともに築くための安心材料の1つとして受け止められるようになってきたのだ。
実家暮らしは想像以上に敬遠
婚活市場で、もう1つ大きく変わったと感じるのが、実家暮らしに対する見方だ。以前は、実家暮らしであることは、それほど大きなマイナスポイントにはならなかった。しかし今は「実家暮らしの男性とは結婚生活がイメージしにくい」と話す女性が少なくない。
婚活市場では「一度も親元を離れたことがない」という事実だけで、「生活面で親に依存しているのではないか」という印象を持たれてしまう。
地方出身のきよみ(37歳・仮名)は大学進学を機に上京し、以来ずっと一人暮らしを続けている。婚活を始めて2年になる彼女は、こんな話をしてくれた。
「実家暮らしの男性は、デートでは気前よくごちそうしてくれる方が多い。でも、それは生活費の一部を親に頼っているからだと思うんです」
一人暮らしであれば、家賃や光熱費を払い、食費を出し、日用品なども自分で買い足して生活をしている。一方、実家暮らしの場合は、外食費や娯楽費は自分で出すものの、家での生活費は親に任せているケースが多い。
毎月家にお金を入れる人もいるだろうが、せいぜい3万〜5万円程度だろう。その金銭感覚を「自立した生活をしていない」と捉える女性が多い。
こうした見方は、男性から女性に対しても向けられるようになってきている。会社員のたかお(37歳・仮名)は、実家暮らしのまりえ(32歳・仮名)と交際した経験がある。

