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封切りとともに世界中で記録的ヒットになった『Michael/マイケル』。日本では公開から1カ月が過ぎてもその勢いは衰えず、すでに興行収入50億円を超え、ロングヒットになる兆しを見せている。
“キング・オブ・ポップ”と呼ばれ、数々の偉業を成し遂げた世界的アーティスト、マイケル・ジャクソンの半生を描く伝記映画となる本作。マイケルといえば、スターとしての名声の裏には、私生活におけるさまざまな報道もあった。
本作では、彼のアーティストとしての軌跡にスポットライトを当て、その裏の家族との関係性における鬱屈や葛藤を映し出しながら、彼の心の奥底にある何かを隠喩的に描こうとしている意図も感じる。
個人的にはやや消化不良感が残る場面もあったが、それでも興行は大成功している。マイケルの世界的スターへの軌跡を映す映画がなぜ日本人の心に響くのか、考えてみる。
国内および世界で記録的ヒットスタート
本作が描くのは、類いまれな歌唱力と、革新的かつ先鋭的なダンスパフォーマンスで一時代を築いた世界的スター、マイケル・ジャクソンの半生だ。
マイケルは、全世界で10億枚を超えるレコードを売り上げ、26回のアメリカン・ミュージック・アワード、13回のグラミー賞、人類史上もっとも売れたアルバムとして認定された『スリラー』(1982年)ほか30を超えるギネス世界記録のほか、数々の人道賞を受賞。加えて、ジャクソン5とソロアーティストとしての2度のロックの殿堂入りといった華々しい功績を誇る。そんな彼の生身の人間としての姿にフォーカスする。
北米で4月に公開された本作は、オープニングの北米および世界興収で音楽伝記映画歴代1位の記録的ヒットになり、国内でも初日3日間で10.9億円を超え、伝記映画史上最高興収になるとともに、今年の実写映画のNo.1スタートになった。

