モデルY Lは、クロスオーバーSUV「モデルY」のバリエーションという位置付けで、モデルYよりも全長を170mm長い4970mm、全高を45mm高い1670mmとすることで、シートを1列増やしたものだ。ホイールベースも150mm伸びて3040mmに。全幅は1920mmのままだ。
日本で販売が始まった今年4月は、経済産業省の「クリーンエネルギー自動車(CEV)導入促進補助金」の今年度分が始まった時期と一致する。
テスラ各車は今年1月に大幅アップを果たしており、[MOU1.1]モデルYで言えば、2025年[MOU2.1]の87万円から127万円になった。これにより、ベースモデルで558.7万円の価格は実質的には431.7万円(さらに自治体ごとの補助金が加わり東京都では361.7万円)からとなる。
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ちなみに経済産業省のホームページには、CEV補助金について、「日米関税協議の合意も踏まえて」見直しを行ったという記述がある。米国追従の色が濃い現政権の意向が反映されたように見える。
そのタイミングに合わせての発売は、さすがマスク氏の会社だと思わせるし、これらが功を奏して、5月の車種別輸入車登録台数では、モデルYが「ミニ」を抜いてトップになるというニュースもあった。
最も手頃な「EVのSUV」のひとつ
その一躍を担ったのがモデルY Lである。日本で、いま新車で買える3列シートSUV/クロスオーバーのEVとして、もっともお手頃な存在だ。
少し前まではメルセデス・ベンツ「EQB」があったが、販売不振で姿を消してしまった。同じメルセデスで現在、選べる3列シートSUV/クロスオーバーEVは「EQS SUV」だけ。
今年の冬にはトヨタ自動車が、レクサス「TZ」を発売予定だが、ボディサイズは2台とも全長5m以上、幅約2mと巨大である。
モデルY Lもそれなりに大きいが、全長とホイールベースはトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」と同等であり、試乗中に立ち寄った東京や横浜の商業施設の駐車場で困ることはなかった。
それ以上にモデルY Lを特徴づけているのは、スタイリングだろう。3列シートのクロスオーバーSUVというと、上で挙げた車種のように、ノーズやキャビンがスクエアになりがちだ。

