前後にトランクがあるテスラ独特のパッケージングは、モデルY Lでも健在。
フロントは洗車用具などを入れておくのに良さそうだ。リアはゲート脇のスイッチで、2/3列目ともに背もたれが電動で前に倒れる。この状態で2539Lもの容量が確保できるという。
2・3列目も快適な乗り心地の良さ
走りの面でまず感じたのは、以前のテスラより性格が丸くなったことである。アクセル操作に対する反応は穏やかで、乗り心地に角はない。助手席や2列目、3列目で過ごした家族も、快適だったと感想を述べていた。
試乗後、広報スタッフに聞くと、ファミリー向けというクルマの位置づけもあるとのこと。たしかに、ドライブモードはノーマルとコンフォートしかないし、電子制御サスペンションにはリアコンフォートというモードがあるなど、快適性を重視していることが窺える。
加速については、車重2090kgに達するものの、100km/hまで5秒フラットという公表値どおり、まったく不満がない。駆動方式はデュアルモーターのAWDで、ハンドリングは安定しているが、こちらも反応の鋭さはなく、自然かつ素直だった。
ステアリングにある、2つの丸いスイッチの右側で操作するアダプティブ・クルーズコントロールは、試乗車ではオプションの「エンハンスト・オートパイロット」にアップグレードされており、高速道路での車線変更もアシストする。
一連の動作に違和感はなく、すぐに支援してもらおうという気持ちになった。
それ以外の走行中の操作は、タッチ操作あるいは音声入力で行う。筆者は原稿の執筆にも音声入力を活用しているぐらいなので、後者を多用した。対応は確実で、問題を感じなかった。
昔からのクルマ好きがこだわる物理スイッチは、手をステアリングから離して扱うものが多いので、慣れれば音声入力のほうが安全ではないかと筆者は考えている。

