航続距離はWLTCモードで788kmと、国内で売られるテスラではもっとも長い。しかも、試乗中に電池残量が半分ぐらいになったので、スーパーチャージャーで充電をすると、20分で80%に回復した。充電器も高性能であることを実感したし、この程度の待ち時間なら我慢できると思った。
充電器側の操作が一切ないなど、使いやすさへの配慮も印象的で、インフラを含めて移動のストレスを可能な限り減らしていこうという意志が伝わってきた。
まだまだ新鮮な体験がここにある
充電と言えばもうひとつ、センターコンソール前方のスマホの非接触充電も印象的だった。これまで乗った多くのクルマでは、なかなか充電が進まなかったのに、モデルY Lではすぐに80%に回復した。
広報スタッフに聞くと、多くの車種が15Wなのに対し、テスラは最大50Wであるうえに、発熱防止のために奥から冷風を当てる仕組みになっているとのこと。たしかに充電直後も端末が熱くなってはいなかった。
同様の装備はBYDにもある。さまざまな部分から、老舗ブランドとのクルマづくりのアプローチが根本的に違うことを教えられた。
それが良いか悪いかは、個人の判断に委ねられる。ただしモデルY Lと過ごした数日間が、飛び抜けて新鮮な体験として記憶に残っていることは事実だ。
同じような感想を抱く人は少なくないはず。そんな人たちにとって749万円、国の補助金活用で約600万円という価格は、バリューフォーマネーに映るのではないだろうか。

