しかしモデルY Lは、ノーズが低く、ルーフは綺麗な弧を描いていて、2列シートのモデルYに近い雰囲気でまとめてある。
むしろ全長とホイールベースが長く、ルーフのカーブがゆったりしたことで、モデルYより自然なプロポーションになったようにも見える。かつて販売されていた、大柄なボディに跳ね上げ式ドアを備えた「モデルX」に似たプロポーションだ。
フロントまわりは、2025年にマイナーチェンジを受けたモデルYとほぼ同じで、サイドは、長さを除くとアルミホイールのデザインが違う程度。リアはリップスポイラーが後付け風の控えめな形状になり、車名を示すバッジが追加されたものの、コンビランプやその下のパネルは同じに見える。
無駄な線や面を極力廃した姿は、ミニマリズムという表現がふさわしいし、リアコンビランプに拡散反射技術を採用するなど、“らしさ”の演出をさりげなく入れているところがうまい。
スマホで一元管理できる新しさ
テスラに初めて接した人は、そんなエクステリアよりも、インテリアに驚くだろう。
ドライバーの前にメーターはなく、16インチのセンターディスプレイに統合されており、スイッチはステアリングとオーバーヘッドにあるのみ。レバーは左側のウインカーだけだ。
キーはカード型で、車両に近づくと自動的にロックが解除されるが、同じ機能をスマートフォンの専用アプリに入れることも可能で、筆者は4日間の試乗期間中、カードキーは一度も使うことがなかった。
スマホはいつも持ち歩いているし、アプリではスーパーチャージャーの充電状況などを見ることもできるので、一元化したほうが圧倒的に便利だ。
個人差はあるだろうが、筆者の場合は持ち物を少なくしたほうが、個々のものへの意識が増え、忘れ物が少なくなるので、キーをスマホに内蔵できることは歓迎している。

