1989年生まれで、現在37歳の俳優・多部未華子。同世代には戸田恵梨香や新垣結衣、吉高由里子がいる。10代からデビューし、朝ドラから映画まで幅広く活躍したこの世代は、俗に「平成黄金世代」と呼ばれます。
多部は2009年初回放送のNHK連続ドラマ小説「つばさ」でヒロインを務め、その後、日本テレビ系「デカワンコ」でコメディアンヌとしての一面も発揮しました。コミカルな動きと絶妙な間で見せたあの演技を見ると、「多部ちゃん」という愛称が自然と浸透したことにも納得がいきます。
ただ、黄金世代の中でも、多部だけ少し毛色が違います。新垣が「完璧な透明感と美しさ」で、戸田が「圧倒的な熱量と華」で見る人を引き寄せるとすれば、多部の引力は少し違う種類のものです。
新作ドラマ「クロエマ」で真骨頂を発揮
主演を務める新作ドラマ「クロエマ」では、そんな多部の魅力が思う存分発揮されていました。
「謎めいた資産家」という設定なのに、やたらとスマートフォンでネット検索しては、ふむふむと人を分析している——多部が演じるクロエは、そういう女性です。自意識過剰の年頃を通りすぎて、おせっかいな“おばさん”の道に入り始めている。そんな30代後半女性のリアルな姿が、そこにあります。
本作は「逃げるは恥だが役に立つ」で知られる海野つなみの同名漫画を原作にしたAmazonのPrime Originalドラマシリーズ。杉咲花と多部未華子のW主演で、26年6月12日より240以上の国と地域で世界独占配信されています。
杉咲が演じるのは恋も仕事も家も一気に失った30歳のエマ。多部演じる謎めいた資産家・クロエの屋敷にたどり着き、二人は占いの店を始めることになります。監督は今泉力哉、脚本は今泉かおりのタッグです。

