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村上春樹『ノルウェイの森』に登場、タモリらも通った…創業65年、新宿のジャズ喫茶「DUG」が、突然"閉店の道"を選んだワケ

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新宿 DUG
新宿のど真ん中に位置する“新宿カルチャー”の聖地、老舗ジャズ喫茶「DUG」(写真:中平塁さん提供)
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「当時のジャズ喫茶オーナーは音楽への興味はあまりない人が多く、ジャズが好きなわけでもなかった。大学を卒業したら自分でジャズ喫茶を作りたいと思うようになりました」(穂積さん)

つまり、ジャズ好きのための本格的なジャズ喫茶を作ろうという気概を当初から持っていた。

新宿ジャズ文化の象徴となった、前身「DIG」

61年1月、「ジャズ・メッセンジャーズ」のリーダーとして人気絶頂だったジャズドラマーのアート・ブレイキーが初来日した。ジャズ喫茶「DIG」を始めたのは同年11月。ブレイキーは当時大人気だったため生写真は手に入らず、ファンは主に雑誌の切り抜きを集めていた。

そこで、穂積さんはブレイキー来日に合わせて関係者にコンタクトをとり、「あなたの写真を撮りたい」とお願いし、撮影することになったという。

このブレイキー来日以降はジャズミュージシャンが次々と来日。ブレイキーと同じ61年にはモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)、翌年にはピアノのホレス・シルヴァーが日本に来た。

彼らを撮影後、穂積さんは62年に新宿伊勢丹でジャズ写真展を開いた。ジャズミュージシャンの写真を大きく伸ばした、ふすま大のパネルを40枚くらい作ると、これが大盛況。結果的に写真とジャズ喫茶をほぼ同時期に始めた形になり、いずれも大きな成功を収めた。

穂積さんは、モダンジャズを代表するサックス奏者のジョン・コルトレーンも撮影していた(写真:中平塁さん提供)

DIGは同じ新宿にあるジャズライブハウス「PIT INN」とともに新宿ジャズ文化の象徴となった。

「写真はミュージシャンにあげるとすごく喜ばれるんですよ。ミュージシャンからプリントしてほしいという連絡があり、親しくなれました。写真を通じて交流できたことはよかったですね。映画好きだったので何となく英語がわかったのも幸いでした」(穂積さん)

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