一言で言うと、躍動感のあるデザインを見て、好感度がいきなり上がったのだ。ハッチバックというより、スポーツカー的な、いわゆるカムテール風のリアのデザイン処理も上手だ。
フロントマスクも、上手なデザインと感じさせる。日産車で特徴的な「Vモーション」グリル採用だが、初期の車種より洗練されている。
もう1つ、感心するのが、フロントボンネット。フェラーリ「12チリンドリ」のよう、と私が感想を伝えたら、言い過ぎでは、と周囲から苦笑されたが、力強さがうまく表現されている。サイズはコンパクトでも、実用一辺倒でなく、ドライブを楽しませてくれるクルマと思わせられた。
パワー感については、先に触れたとおり、リアのデザインが秀逸だ。プラン(上面図)で見たときキャビンが後方で絞られ、リアフェンダーの張り出し感が強調されている。「日本のデザインセンターのメンバーも気合を入れて、本当に自分たちが欲しいクルマを作るという理想を掲げてデザインを実現しました」。デザイナーの楠氏の言葉だ。
新開発の第3世代e-POWER
見どころはデザインにとどまらない。
「新型キックスは、事業を支えるコアモデルに位置づけております。新開発の第3世代e-POWERを日本で初めて搭載して、電動化の価値をより多くのお客様にお届けする重要な戦略モデルです」
前出のチーフプロダクトスペシャリスト、田中氏は言う。

