「キャラクターラインをたくさん入れずに、かたまりとしての強さ、抑揚をつけて、フェンダーの張り出し感を強調し、力強さを表現しています。(そのぶん)生産していくときは非常に大変でした」と、プログラムデザインディレクターの楠(くすのき)鉄平氏は語る。
「面と面のずれが少しでもあると、(意図した)カプスルのような、きれいなリフレクションが通らないため、生産の部門と何度も何度も話し合いました」
そこにこだわってやってきた、と楠氏は質感への思い入れを強調。
「実際に工場に何度も行って、コンマ1ミリ単位のズレがあっても、それを調整できませんかと何度も話し合いを繰り返しました」
実車を見て感じた、作り手のこだわり
実車を眺めると、実際に作り手のこだわりがしっかり反映された出来映えと思える。車体側面における反射は前から後ろまできれいにつながり、ずれがない。ボディパネルとドアのすきまは細く、ここも広くなったり狭くなったりなどということも皆無。
六本木での発表会場では、ステージ上に青い箱のような装置が組まれ、時間がくると、音楽と共にそれが開いて、キックスが姿を現す演出だった。私は、リアビューから眺める位置で見ていた。結果的にそれによる新型キックスの第一印象はとてもよかった。

