ご存じのとおり、排気量400ccまでのバイクを運転できる普通二輪免許は、日本独特の免許区分だ。一方、そうした制度のない欧米を拠点とする海外メーカーは、前述のとおり、以前は600cc以上の大排気量モデルを中心にリリースしていた。
それが近年、日本でも、若い世代などエントリーライダーが増えてきたこともあり、海外メーカーのインポーターもそれに着目。また、400cc以下のバイクは、東南アジアやインドなど、近年バイクの需要が急増している国や地域向けのモデルにも多い。それらを日本の法規に適合させて販売することで、比較的コストを抑えられるといった利点もある。
日本市場で400ccシリーズ投入の狙い
トライアンフの400ccシリーズも、そうした背景から登場したモデル群だ。国内販売を手がけるトライアンフモーターサイクルズジャパンの担当者によれば、同社の400ccモデル群は、「高い・壊れる・大排気量といった輸入車の従来イメージを払拭し、若い世代やリターンライダー(久々にバイクに乗るシニア層など)から大きな支持を受けている」という。
そうした背景から考えると、今回のスラクストン400とトラッカー400の国内導入で、好調な同社400ccシリーズのラインナップ強化を図ったことがうかがえる。エントリーユーザーなどの選択肢を増やすことで、同ブランドの国内シェア拡大を目指しているのだろう。
競合には、例えば、ハーレーダビッドソンの「X350」、BMWモトラッドの「G310R」や「G310GS」、KTMにも「390デューク」や「390アドベンチャー」などが並ぶ。今や激戦区となりつつあるのが400cc以下の輸入バイク市場だ。そのなかで、トライアンフの新型2モデルが、国内バイク市場にどのようなインパクトを与えるのかが注目だ。

