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「大金を稼いできたはずなのに」との声も…noteが話題沸騰、吉本ばなな氏はなぜ困窮? 高収入でも「資産が残らない人」の特徴

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通帳を見て頭を抱える女性
正論やマネーリテラシーを破壊する「心理的ダメージ」の恐ろしさとは(写真:NOV/PIXTA)
  • 松田 聡子 ファイナンシャルプランナー/群馬FP事務所代表

INDEX

日本を代表する人気作家、吉本ばなな氏が有料noteで明かした、実姉との金銭・生活トラブルを巡る告白が話題になっています。家族との葛藤や金銭的な消耗が赤裸々に綴られた内容からは、生涯収入が一般人の何倍もあっても老後破綻の危機に陥る可能性が浮かび上がります。

このnoteでは、吉本氏や家族に適切なマネーリテラシーがあれば解決できたのではないかと思われる点もありました。しかし、そこには合理的な判断を困難にさせるのに十分な、深いトラウマや執着があったのです。

マネーリテラシーを破壊する「心理的ダメージ」

吉本氏は今回のnoteで、長年の心労と過酷な労働がたたり、60代の今、複数の身体の不調を抱えていることを明かしています。この事実は、高収入イコール老後安泰ではないことを如実に示しています。稼いだ金額の問題ではなく、稼いだお金がどこに消え、なぜ消えることを止められなかったのでしょうか。

さらに、経済的に破綻している実姉に対し、多額の援助や毎月の仕送りを長年続けた事実も描かれています。また、援助された側の実姉も、収入が激減しているにもかかわらず、自身の心の支えである猫には多額の出費を続けていました(有料noteなので、ごくごくかい摘んで説明しています。実際に読むと受ける印象も変わると思いますので、詳しくはnoteを読んでみてください)。

客観的に見れば、「身の丈に合った安い賃貸に引っ越す」「生活保護を受ける」「適切な医療を受ける」といった、マネーリテラシーに基づいた解決策はいくらでもあります。

それでもそれができなかったのは、過酷な家庭環境や毒親(母)の支配によって自己肯定感を奪われ、自分の生活を立て直そうという気力すら湧かない状態に陥っていたからです。これはDV被害者が「逃げる」という選択肢を心理的に奪われ、危険な環境にとどまり続けてしまう構造と同じです。被害者自身が解決を望んでおらず、現状を受け入れているという状況では、どのような正論もマネーリテラシーも機能しません。

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