東洋経済オンラインとは
ビジネス #「財新」中国プレミアムリポート

中国・小米の躍進にスローダウンの兆し…1~3月期のEV販売台数は目標に届かず、スマホ事業はメモリー高騰が直撃

6分で読める 有料会員限定
シャオミが3月に年次改良を実施したスポーツセダン「SU7」(同社ウェブサイトより)

INDEX

異業種からEV(電気自動車)事業に参入し、またたく間に急成長させた中国のスマートフォン大手の小米集団(シャオミ)。その躍進にスローダウンの兆しが見え始めた。

シャオミは5月26日夜、2026年1~3月期の決算を発表。同四半期の売上高は991億4200万元(約2兆3200億円)と前年同期比10.9%減少し、調整後純利益は60億7200万元(約1421億円)と同43.1%の大幅減益を記録した。

減収減益の直接的な要因は、祖業であり総売上高の約半分を占めるスマホ事業の苦況にある。流通在庫の調整に伴う出荷台数の減少に加えて、半導体メモリーの価格高騰が利益を圧迫した。

一方、注目のEV事業は前年同期比の販売台数は伸び続けたものの、目標には大きく及ばなかった。具体的には、1~3月期のEV販売台数(納車ベース)は8万856台と前年同期比6.6%増加。だが、シャオミは26年の年間販売目標として55万台を掲げており、単純計算による四半期当たり目標(約14万台)の6割弱にとどまった格好だ。

シャオミの説明によれば、1~3月期のEV販売が目標未達に終わったのは、スポーツセダン「SU7」の年次改良が重なったためだ。25年モデルの納車を2月中旬に停止した後、26年モデルの納車を開始したのは3月下旬だった。26年モデルの販売は好調に推移しており、4月下旬までの1カ月間で2万6000台余りを納車。バックオーダーは5月6日までに8万台を超えたとしている。

EV事業は赤字に逆戻り

また、決算発表の5日前の5月21日には主力SUV「YU7」に高性能版の「GT」と廉価グレードの「標準版(スタンダード)」を追加した。そのうち後者は、電池の搭載量を減らすことで最大航続距離を従来の最廉価グレードの835kmから643kmに落とした代わりに、メーカー希望価格を2万元(約47万円)安い23万3500元(約546万円)からに抑えた。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象