東洋経済オンラインとは
ライフ

「サグラダ・ファミリアは完成しない」常識が崩れた日…オリコン誤報騒動があぶり出した、ネットメディアの「構造疲労」

8分で読める
サグラダ・ファミリア
「ついに完成」と誤報があったサグラダ・ファミリア(写真:Shin@K/PIXTA)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー

INDEX

スペインの世界遺産サグラダ・ファミリアのメインタワー「イエスの塔」が6月10日、ついに完成する。「ずっと完成しないのが当たり前」だった存在の、歴史的な節目だ。だが――その数日前、「『サグラダ・ファミリア』ついに完成」という見出しのネットニュース記事がSNSを駆け巡り、9万件以上のリポストとともに拡散したことを覚えているだろうか。

実際に完成するのは数ある塔の一つにすぎず、ネット上には「まぎらわしい」「釣り見出しだ」との声があふれた。そして、配信元のオリコンニュースは1時間半後に訂正と謝罪に追い込まれた。

ただ、この騒動を一社の単純ミスとして片づけてしまうと、本質を見誤る。10年以上にわたってネットニュースへの反応を定点観測してきた筆者の立場から言えば、この誤報の背後には、ネットメディア全体が抱える「構造疲労」が透けて見えるからだ。

「ついに完成」の中身

話題になったのは、2026年6月2日にオリコンニュースが配信した記事だ。同サイトの公式Xが「『サグラダ・ファミリア』ついに完成 NHKが歴史的生中継へ」と投稿したことから、SNS上は「ついに」「ずっと完成しないと思っていた」などと盛り上がった。

「ついに完成」と報じた、オリコンニュースの当初の投稿(画像:オリコンニュース公式Xより)
【写真を見る】「サグラダ・ファミリアは完成しない」常識が崩れた日…オリコン誤報騒動があぶり出した、ネットメディアの「構造疲労」(4枚)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象