これだけの反響があると事前に気付いていれば、記事公開にあたって、通常の記事以上に、しっかり精査していたはずだ。 衝撃が強ければ強いほど、そうでないと分かったときの落差も大きくなる。そして、そのギャップによって、「振り回された」と感じたネットユーザーの失望は、やがて媒体への嫌悪感へとつながっていく。こうした“落胆が生むブランドイメージ低下”への配慮が不足していた点は、反省すべきだろう。
オリコンを一方的に責められない理由
とはいえ、ネットメディア編集者の目で見ると、オリコン側にも擁護の余地はある。
くしくもオリコンは5月28日、MBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、非上場化(現在は東証スタンダード市場に上場)する方針を明らかにしていた。 発表資料では、ネットニュース事業の“現在地”が示されている。
そこでは、オリコンニュースが「圧倒的なPV数と認知度」を持つ一方で、SNSの普及やメディア乱立による競争の激化を背景に、「フェイクニュースの拡散など情報の真正性が問われる局面が増加」しているとして、コンテンツ制作能力と信頼性の必要性に触れている。
さらに、現在の読者層が30〜40代中心であることを認めつつ、「持続可能な成長のためには10代〜20代の若年層の取り込みが必要」との認識も示した。言い換えれば、現状を維持していても、いずれ行き詰まってしまうということだ。
